アメリカ留学中にバイトってできるの?

アメリカ留学中にアルバイトは可能でしょうか?

ここでの留学とは、Fビザ(学生ビザ)を伴う留学を想定しています。

Fビザを必要としない軽めの語学留学ではアルバイトはできません。

さて、学生がFビザを持っている場合、下記の条件を満たせばアメリア国内でアルバイトすることが可能です。

1)学校キャンパス内、かつ

2)バイト内容が校内の生徒に対するサービス

後述しますが、例えばキャンパス内の食堂やチューターのお仕事など。

また、語学留学ではなく、大学や大学院のプログラムを履修して学位の取得を目的としている場合、さらにアルバイトの選択肢は広がります。

次の要件を満たす限り、お仕事をして対価をもらうことができます。

)専攻の学問と関係する職種、かつ

2)就労期間が12ヶ月以内

これをOptional Practical Training(OPT)と言います。アルバイトというより、日本のインターンシップに近い雇用形態です。

例えば、薬学専攻の学生が、製薬会社で薬品開発の部署で仕事する、なんてことが可能です。

ちなみに無給インターン、つまり給料をもらわないで仕事をすることに法的な制限はありません。

さて、一旦ここで整理。

留学というと、語学学校への留学、短大または4年制大学への留学、大学院への留学、のだいたい3つかと思います。

それぞれの留学で以下のようなバイトが許されています。

  1. 語学学校留学:キャンパス内バイトできる
  2. 2年生&4年制大学留学:キャンパス内バイトできる、OPTできる
  3. 大学院留学:キャンパス内バイトできる、OPTできる

では次の章からキャンパス内でのアルバイトとOPTの内容を詳しく見ていきましょう。

米国留学中にバイトする方法その① キャンパス内のバイト

大学構内(キャンパス内)のことをオンキャンパス(On-campus)と言います。大学の外に位置する大学付属施設も含まれます。

オンキャンパスでのアルバイトとはどういったものでしょう。

(参考サイト:米国移民局Q&A

例えば下記のような仕事があります。

  • 図書館
  • ITヘルプデスク
  • チューター(自習室でのお手伝いなど)
  • リサーチャー(ラボでのお手伝いなど)
  • 寮の食堂
  • キャンパス内の飲食店(スタバやマクドナルドなど)

大学のキャンパスは広く、ひとつの街のようになっています。

そのため、アルバイトが可能な職種は様々です。

キャンパス内の場合、入学と同時にアルバイトを開始することが可能です。さらに学校と雇用主と上手に連携を取ることができれば、入学前からでもバイトをすることが可能です。

An F-1 student may begin working as much as 30 days before the start of a program of study. They should inform the DSO before they begin work.
                                     出典:www.ice.gov/sevis/employment

さて、オンキャンパスでバイトする際の注意点です。

  • 学期中の週20時間以内まで

「学期中(school is in session)」というのは、授業を取っている期間ということです。

夏休みもクラスは履修できるので、その場合「学期中」とみなされます。

また就労時間は制限があり、20時間以内でなければいけません。

「のっぴきならない場合(Emergent Circumstance)」は、20時間以上の就労も認める余地はあるようですが、実家が困窮しているとか、余程の経済的危機であることを証明しなければいけません。

  • 社会保障番号の取得

就労するには社会保障番号(Social Security Number: SSN)を取得する必要があります。日本のマイナンバーに似たものです。

学校の近くにSocial Security Administration Officeがあります(学校管轄ではない)。

学校と雇用主にCertification Letter(この生徒はどこどこでアルバイしますよと書かれた手紙)を用意してもらい、それを自ら持参して社会保障事務所に行ってください。

学校にはDSO (Designated School Officials)と呼ばれるスタッフがいます。

DSOに「アルバイトするのでSSNが必要だ。ついてはSocial Security Office宛の手紙を書いてくれ」と言えばOKです。

DSOは、留学生が合法的に米国内の学校で勉学に勤しむことができるようお手伝いをする大学スタッフのことです。

米国留学中にバイトする方法その② OPT

OPTとはOptional Practical Trainingの略です。

これはバイトというよりは、有給インターンや就職に限りなく近いです。

OPTは次のように定義されています。

Optional Practical Training (OPT) is temporary employment that is directly related to an F-1 student’s major area of study. Eligible students can apply to receive up to 12 months of OPT employment authorization before completing their academic studies (pre-completion) and/or after completing their academic studies (post-completion).
                                             出典:www.uscis.gov/opt

以下、噛み砕いていきましょう。

OPTとは、以下の条件を満たす限りFビザのまま給与を受け取ることができる雇用形態です。

  1. 自分の専攻に関係のある職種、かつ
  2. 12ヶ月以内の就労期間

例えば専攻が会計学だったとします。

勤務先が会計事務所であり、かつ勤務期間が12ヶ月以内であれば、それはOPTとみなされます。

つまり、Fビザの状態でアメリカで働き、お給料をもらうことができます。

会計学専攻の人が、動物園で飼育員として働いたら、それはOPTにはなりません。1)の基準を満たさないからです。

勤務期間が12ヶ月以上になる場合も、2)の基準を破るので、違法行為となります。

さて、このOPTですが、STEMと呼ばれる理系学問を専攻した生徒に限り24ヶ月までのOPTでの就労が認められています。

STEMとは、以下の学問の頭文字から名付けられています。

Science(科学)

Technology(情報学系)

Engineering(工学系)

Mathematics(数学系)

日本の大学に照らし合わせると、要は理系学部ということです。

アメリカでどの学部がSTEMと見なされるかはこちらにリスト化されます。

例えばコンピュータエンジニアリングを専攻する日本人の留学生は、アメリカで24ヶ月間OPTとして就労できます。

さて、OPTについての注意点をひとつ。

OPTが認められるには、最低1年間学校に在籍しなければいけない

入学直後すぐにOPTで働き始める、ということはできません。

また、「12ヶ月または24か月」というのは、在学中および卒業直後いずれか又は両方の期間に当てはまります。

例えば、3年生時に6ヶ月間OPT就労した場合、卒業後にもう6ヶ月OPTで働くことができます。

在学中に一切OPTで就労しなかった場合、卒業直後から1年間はOPTで就労することができます。

つまり、OPTを使用すると、卒業後にHビザやその他の労働ビザが無くてもある一定期間までは就労できるのです。

終わりに

オンキャンパスでのアルバイトは意外と様々なものがあります。

私は在学中はアルバイトはしなかった口ですが、ある友人は同じ食堂で4年間働き続けていました。

学校の成績が良ければ、チューターとして他の生徒に教えたり、先生のアシスタントとして働く人もいました。

裏話としては、日本食レストランなんかで違法にアルバイトをしちゃう生徒は結構います。

違法行為が公(おおやけ)になればFビザを剥奪することが学校側の義務です。その辺は自己責任で…。まあ、ぶっちゃけバレないとは思いますが。

OPTという就労形態は、アルバイトというよりインターンや就職に近いです。

在学中にOPTを使用して働いている生徒は私は一人も出会いませんでしたが、制度上は可能です。意識高い学生は在学中からOPTでバリバリ経験を積むと、卒業時の進路の選択肢がぐっと広がるでしょう。