留学先の授業でプレゼン課題が不安。私がハマった失敗とその対策。

英語圏に留学していると必ず通るべき道、プレゼンテーション(プレゼン)の授業。

プレゼンが苦手な方は多いのではないでしょうか。

かくいう私も、アメリカの大学の最初の学期でパブリック・スピーキングのクラスを履修し、辛酸をなめました。

パブリック・スピーキングのクラスとは、つまりプレゼンを訓練するためのクラスです。

当時はこのクラスがひたすら憂鬱でした。

現在留学中でプレゼンのクラスが不安だ、プレゼンを上手く乗り切るコツが知りたい、プレゼンのスキルを上達させたい、そんな方々に向けてこの記事を参考にして見てください。

留学先のプレゼンの授業で失敗する理由


卒業するにはプレゼンのクラスを最低ひとつは履修しないといけないアメリカの大学は多くあります。

そんなプレゼンの授業で我々日本人が陥りがちな失敗法則をまとめました。

法則1:原稿を覚えることが絶対だと信じる

法則2:プレゼンの目的が英語を披露する場だと勘違いする

順番に見ていきましょう。

法則1:原稿を覚えることが絶対だと信じる

原稿を覚えることが失敗の法則とはどういうことでしょうか。

もう少し正確に言うと、

プレゼンの原稿を覚えたつもりが、本番では当然一字一句原稿通りに言葉が出てこない→焦り始める→頭がもっとバカになる→自滅する、という法則です。

や、これは酷な話なんです。

こちとら留学生。英語を勉強しに来てるのに、つたない英語を公衆の面前で晒すなんて公開処刑かと。

でも、つたない英語を公開処刑されることにビビると、上記の悪循環に陥ってしまうのです。

法則2:プレゼンの目的が英語を披露する場だと勘違いする

なぜわれわれは原稿を必死になって覚えようとしてしまうか。

本来、プレゼンの主目的は、相手にわかりやすく自分の意見を伝えるということです。アメリカの大学のパブリック・スピーキングの授業は、この技術を鍛錬することが主眼です。

しかし英語が苦手な留学生は、プレゼンの主目的が英語能力の披露だと錯覚してしまいます。とくに1年生やはじめてパブリック・スピーキングのクラスを履修した生徒に顕著です。

プレゼンが自身の英語を披露する場、自身の英語力を試験される場だと勘違いするとどうなるか。

  1. 立派な文章の原稿を作り出す
  2. その原稿を完璧に話せるよう練習をしだす

英語に自信が無いので、まず台本を完璧にして精神を安定しようとするところから始まります。初学者の場合、1についてはまず日本語から作り始めたりして、それこそ目も当てられないなんてことも。でもしょうがないですよね、英語わかんないだもん。英語むずかしいもん。

もし原稿通りに完璧なプレゼンを披露できれば問題はありません。でも、それはとても難しいのです。どっかでつまづきます。すると、焦り始めて、リズムを見失い、頭の中からっぽ、なんて事態に陥ってしまうのです。それが初年度のときの私です。

留学先の授業のプレゼン課題、どう対策すべきか

ではどのようにプレゼンを乗り切れば良いでしょうか。

まずマインドセットをアップデートしましょう。

失敗する法則の2は「プレゼンの目的が英語能力の披露の場と勘違いしてしまう」のであれば、こう考えましょう。

対策1:本番のプレゼンでは、自分史上もっとも幼稚な英語を話すことを目標にする。

どういうことでしょうか。きれいで完璧な英語を披露しようとすることがすべての元凶です。完璧な英語など求められていません。

また、自分のトピックを正確かつ効率的に伝えることがプレゼンの主目的ですが、これを念頭に置く必要もないでしょう。これもこれで緊張をつくる元になるので。

マインドセットとしては、できる限り不完全な英語を話すくらいがちょうど良いです。

発音も気にしない、文法も気にしない、中学1年生の英語の教科書に出て来る単語だけで話す。原稿を作る場合はとくにこのマインドを意識してください。

これくらいのマインドセットでやると、ちょうど良いところで着地できます。

さて、対策1だけでは片手落ちです。もう一つはこちら。

対策2:プレゼンで伝えたい内容を自身に腹落ちさせる

これができればプレゼンの5割は成功と思って良いです。

自分がプレゼンする内容を腹落ちしている状態とは、カフェで友だちにペラペラ説明できる状態。

声に出してスラスラ説明できたり、カタカタとすぐに文章に落とし込める状態です。

失敗法則1の原稿を覚えることに必死になっている人は、意外とこれができません。

ビジネススクールの授業を取るとプレゼン発表が課題であるケースがよくあります。

クラスで一番上手なプレゼンができるようになったわけではありませんでしたが、それでもこの2つの対策をするようになってプレゼン課題を乗り切れるようになっていきました。プレゼンがあるから憂鬱だ、という感覚も徐々に薄くなっていったのを覚えています。

授業で鍛えられたプレゼンスキルのおかげで内定もらえた話

授業で課せられるプレゼンってのはいわば練習です。

学生にとって最初のガチのプレゼンって就職活動でしょう。

私は日本の大手メディア系企業から内定をもらいましたが、それはアメリカの大学の授業でプレゼン能力を鍛錬していたからです。

就職活動の面接対策として、志望理由と自己紹介を準備していましたが、このときは話す内容を逐一原稿に落とすことはしませんでした。

自分の頭の中で納得するまで志望理由と自己紹介(自己アピール)を考え、声に出し、エントリーシート書いてアウトプットすることで、自然と腹落ちしていったのでしょう。大学のプレゼン対策2と同じことをしていたのです。

日系企業だったので、幼稚な英語を話す必要はありませんでしたが、カッコつけて小難しい表現を使わなかったことは授業でプレゼンに慣れていたからだったと思います。

終わりに


アメリカやその他の英語圏の大学で授業を取ると、プレゼン課題が頭痛のタネですよね。

日本で教育を受けたわれわれが陥りがちな失敗の理由とその対策について紹介しました。
さて、私が留学中はアメリカのプレゼン文化というものをイヤと言うほど感じました。

パブリック・スピーキングという概念は、アメリカの教育の中でとても重要なものです。日本では事情が違いますよね。

一番わかりやすいアメリカのパブリック・スピーキングは、牧師の説教です。

聖書の内容を一般民衆に説明する作業。識字率が低かった時代はなおさら口頭でのコミュニケーションが必須だったことでしょう。

また、アメリカにはインプロブ(Improv)というエンタテインメントの手法があります。

インプロブとはImprovisation(=即興)の略です。

その場でお題を出し、ジョークを言ったり、演劇スキットを披露したりする芸です。

アメリカにもお笑い学生サークルがあり、よくインプロブやってました。客から一言もらい、それについてネタを考え、即座に披露します。

このインプロブは、とても難しそうだと感じました。即興で考えるジョークがめちゃくちゃウィットに富んでいるかというと案外そうでもないのだけど、瞬時に出て来る様はやはりすごいです。アメリカのプレゼン文化の濃い部分を見たなー思いました。(ま、日本でも即興芸みたいなのはあるんでしょうけど)

ドナルド・トランプ大統領を見ても、プレゼンというのが人を動かす上で本当に重要だなと思い知らされる毎日です。