米国税理士試験を受験して、合格するまでをつづってみる

このブログの著者の職業はTax Accountantです。

アメリカでは、確定申告や税務コンサルをする会計士のことをTax Accountantと称します。

まあ、日本語でいう税理士ってやつですね。

アメリカではCPA Firm(会計事務所)に、監査と税務の二つのチームが存在することが一般的です。

なので、会計事務所で会計士やっている、という場合監査か税務のどちらか、というケースが多いです。稀にTransfer Pricing(移転価格税制)という分野の専門家もいて、こちらは税務の中のさらに個別の分野を扱う人たち。

さて、会計事務所に勤めるならUSCPA(米国公認会計士)を取得するのが一般的です。

でも、私は机の前にじっと座っていることができない性質(タチ)なので、CPA試験は数年前にあきらめました。

その変わり米国税理士試験を受験します。

このエントリでは、米国税理士(Enrolled Agent:EA)についてその概要、EA試験について、どうやって勉強するかなどを書いていきたいと思います。

米国税理士(Enrolled Agent)とは

米国税理士とは、米国歳入庁(IRS)より免許を発行された人です。

納税者の代わりに、IRSとやり取りをすることが許されています。

確定申告書を作成し、それに署名をしたり、税務監査の際に納税者の代理としてIRSと交渉することができます。

まあ、税務に関する弁護士のようなもの、と思ってもらっても良いです。

(米国公認会計士は、米国税理士業務を包括することができます)

アメリカでは53,000人の米国税理士が存在します。(Wikipedia調べ)

日本の税理士の数は77,000人とのこと(ソース)。アメリカの税理士の方が数は少ないんですね。

Big4と呼ばれるCPA Firmや、中堅の会計事務所ではCPAを取得することを目標にする人がほとんどです。

EAでお商売している人は、小規模の会計・税理士事務所のオーナーや職員、という印象です。

ちなみに、日本の税理士とは違い、米国税理士に独占業務はありません。ん?そう、独占業務はない。

そうです、確定申告書の作成業務は、誰でもできます。歳入庁が発行するPTIN(Preparer tax identification number)という番号を取得すれば、有料で開業できます。PTINは$50さえ払えばだれでも発行されます。

米国税理士になるメリット

そうすると米国税理士の資格の意義は果たしてあるのか…笑。無理やりメリットを探してみましょう。

  • 昇進できる(米国の会計事務所はCPAかEAが無いとマネージャーにしてくれない)
  • いちおう箔がつく
  • 英語の勉強になる
  • アメリカ全州で業務ができる(CPAは州ごとの登録なので業務可能地域が限定的。EAはどこでもOK)
  • USCPA試験の準備になる(USCPAの試験に税務がありま)
  • USCPA試験に比べ勉強量がかなり少ない
  • USCPA試験に比べ経済的負担が少ない(EA試験は教材費、試験料が安い)

なんか後半はUSCPA試験との比較ばかりで、それがEAのメリットかとツッコミがありそうですが、あしからず。

米国税理士試験とは

米国税理士になるには試験に合格する必要があります。

税理士試験は三つのパートから構成されています。

  1. Part 1 – Individuals (個人の申告全般)
  2. Part 2 – Businesses (法人の申告全般、パートナーシップ、資産、贈与税を含む)
  3. Part 3 – Representation, Practice and Procedures(代理業務、実務、手続き、倫理等)

USCPAは4つの科目から構成されるのに対して、EAは3つだけ。

各科目の出題範囲は、まあUSCPA試験の税務・商法(Regulation)の中の一部、といった程度でしょう。

以下、米国税理士試験に関するポイントを箇条書きで。

  • 各科目は全100問
  • 試験費用は1科目につき約$181.94(2018年10月現在)
  • 試験時間は3時間30分
  • 試験会場はPrometricから予約する
  • Part I~IIIのどの科目から受験しても良い
  • 2年以内に全3パートを合格しなければならない

米国税理士試験の勉強方法

さて、どうやってEA試験を勉強すれば良いか。

私はReview Courseと一般的に呼ばれる米国の教材を使います。

Review Courseというのは、要は予備校だったり、市販の教科書だったり、ということです。大学や大学院以外の民間の会社が用意する教材のこと。

EAのReview Courseはいくつかありますが、私はこれ。

Fast Forward Academy

Fast Forward Academyはオンラインで全て完結する教材です。とても便利。

自分のオンラインアカウント上で下記の教材にアクセスできます。

  • 教科書
  • 講義ビデオ
  • 問題集
  • 模擬試験
  • 自分で作るノート
  • 掲示板
  • 勉強スケジュール管理表

ここのEA Review Courseは約$600です。

↑教科書の画面

↑勉強スケジュール管理画面

ワシの米国税理士試験の勉強スケジュール

EA試験の各科目の勉強時間の目安は大体下記の通りと言われてます。

  • Part I 50時間
  • Part II 85時間
  • Part III 40時間

合計175時間です。

1日2時間を充てるとすると、88日間、つまり約3か月で合格できる計算です。

今回私はPart IIから受験したいと思います。

Part IIの合格目安時期

10月14日現在から1日2時間を毎日やるとすると、43日間かかる計算です。

ということで、約1か月半後の2018年12月16日(日)にPart IIの試験を受け、見事合格してみたいと思います!笑

Part Iの合格目安時期

Part IIをパスしたあとにPart Iに取り掛かります。12月半ばから、毎日2時間勉強すると約25日で充分な時間を確保できているはずです。

ということで、2019年1月13日(日)にPart Iを合格してみます。笑

Part IIIの合格目安時期

Part IIIの勉強時間目安は40時間になので、約20日間で勉強が終了するはずです。

ということで、2019年2月3日(日)にPart IIIを合格。

追記(2018年10月18日)

Review Courseの問題で全てのセクションの正答率が90%超えたら、↑で決めた日よりも前倒して受験します。

終わりに

米国税理士というマイナーな資格。

日本の税理士に比べ著しく簡単なはずです。

これを見事合格するまでみなさんにお付き合いしていただきます笑。

USCPA試験は、二つ科目合格した後に集中力を完全に切らした私。

今回は全科目合格まで駆け抜けたい。