米国税理士という資格は日本の大学生におススメである

私は日本で大学生をしていることがありました。(私のプロフィール

4年生になる前にアメリカの大学に編入したため、日本での就職活動の経験はありません。

しかし確実に言えます。私が日本の大学で4年間過ごしていたら、ブラック企業にしか行けなかったであろうと。ジョブマーケットでどうやって自分の価値をアピールすれば良いか全く分からなかったからです。

でも今なら言えます。とりあえず米国税理士(EA)資格を取ってみよう。

今回は17年前の私に向けたエントリです。

米国税理士資格が日本の大学生におすすめな理由:受験の負担が少ない

米国税理士試験は、受験にまつわる諸々の負担が他の資格試験に比べて低いです。

必要勉強時間

こんな表を作ってみました。

(表挿入)

日本の公認会計士や税理士試験は、3000~5000時間かかるなんて言われます。合格するまでに何年もかかりますよね。

米国公認会計士(USCPA)は、日本人なら500~1000時間でしょう。

一方、米国税理士の試験は200~270時間程度費やせば十分合格できるでしょう。(米国税理士の試験に合格するための学習時間は短い?調べてみた

大学の取得単位要件なし

USCPA試験の受験資格に、大学で一定の単位を取得していることがあります。

これが結構めんどくさいです。取得していなければならない単位の数は年々増えていく傾向にあります。会計や税務、ビジネスに関する特定の単位の取得要件もあります。

商学部や経営学部でない場合、試験勉強の前にこうした大学の単位をそろえる作業が発生し、疲弊します。

一方、米国税理士試験にはこうした条件がありません。税務に関する単位を一切履修してなくても受験できます。なんだったら大学の単位がひとつも無くても良いです。

試験費用が安い

USCPA試験の費用と比較すると米国税理士(EA)試験の受験費用は安いです。

USCPAは一科目あたり約200ドル+登録料50~200ドルで合計250~400ドル。全4科目合格するためには1000~1500ドルかかります。

一方、米国税理士試験は一科目あたり180ドルです。全3科目合格するためには540ドルです。

USCPAと比べると大分安いですね。

日本の公認会計士試験と税理士試験はもっと安いですが…。てか日本って試験料安すぎですよね…。

教材費用が安い

EA試験の教材費用はおおよそ500USドルくらいです。TAC等で日本語翻訳がされると10万円程度。

USCPA試験の教材費用は1000~3000USドルが相場でしょう。TAC等で日本語翻訳された教材を使うと50万円程度。

日本の公認会計士試験や税理士試験の教材費は、日本の大手予備校が提供するコースで40~70万円程度。(数年かけることも普通なのでこうしたコースを複数回受けるケースも多いと思います)

EA試験の安い教材費は、お金がない大学生にとってありがたいです。

米国税理士資格が日本の大学生におすすめな理由:英語のトレーニングになる

日本にいると英語の勉強のモチベーションって維持できないです。これはしょうがない。

なぜなら日本は1億人という大きいマーケットで、所得水準も高く、識字率もほぼ100%。つまり他の言語を操らなくても十分に稼げる場所。こんなとこで英語の勉強なんて続きませんよ。

とはいえ、大学を卒業し社会人になった後のキャリアを考えると英語はやっぱりできるようになりたいですよね。英語を使う必要のない場所で、どうやって英語学習を意欲高く続けていくか。

米国税理士試験を活用しましょう。

EA試験合格という分かりやすいゴールを設定することで、英語の勉強という副次的なアクションが無理なく継続できるようになります。

EA試験に必要な英語力はおおむねTOEIC750点程度だと思います。もしこれ位の英語力がある場合は、EA試験の勉強を始めてください。試験勉強を通じて英語力をブラシュアップすることができます。

米国税理士資格が日本の大学生におすすめな理由:ジョブマーケットで一定の評価がある

EA資格はジョブマーケットで一定の評価を受けています(現在転職活動中の私の感想)。

税理士法人と面接する際、米国税理士であることは足しになります。もちろん日本の税理士資格ほど確固たるブランディングはありませんが、無いよりマシです。

留意点としては、国際税務を扱う税理士法人でないとEAは評価されません。ドメスティックな税務を扱う部署には大したシグナルにはならないでしょう。

さて、EA資格があったからといって実務がこなせるとは限りません。それは雇う側も重々承知しています。

しかし、EA資格は「税理士になる覚悟」や「ある程度集中力がある」というシグナルを発することができます。

こうしたシグナリング(=ブランディング)はジョブマーケットでは重要です。新卒市場ではよりカギになってきます。本質ではないと思うかもしれませんが、雇い主も何を手掛かりにして新卒キャンディデイトを見極めて良いかホントは分かりません。だからこうした割とぼんやりしたシグナルで雇う・雇わないが決まるのです。

資格それ自体に価値があるわけではなく、会社という組織に従順な労働者として帰属できる、ある程度の価値創出が期待できる、というシグナルを与えられることがEA資格の価値です。

国際税務を扱う組織にとって、EA資格を持つキャンディデイトはこの世界でやっていく覚悟を持っている、ある程度集中力を持っていると受け止めてくれます。

(もちろん日本の税理士資格やUSCPAの方がシグナリングの強度は高いですが、コスパはEAが最強です)

米国税理士資格が日本の大学生におすすめな理由:小さな成功体験になる

私が日本の大学生の時は自分に自信がありませんでした。

それは自意識過剰に依るところが大きいですが、成功体験が無かったということも影響しています。

小さな成功体験を積み重ねるということは重要で、これが無いと何を始めるにも逡巡してしまいます。作業を始めた途端に「俺がやってることは本当に正しいのかな?時間を無駄にしていないかな?」という悪魔の声のアレです。

私がUSCPAの勉強していた時はこの悪魔の声に頻繁に集中力を削がれていました。最終的に悪魔の声に敗れ、USCPAの試験勉強を中断することになってしまいました。

日本の公認会計士や税理士はもちろん、USCPAの試験勉強もシンドイと思っているあなた。まずは米国税理士(EA)試験からはじめてみましょう。

EA試験の難易度は「ちょうどいい」です。勉強時間も人生ささげるほど必要ないですし、出題内容の理解も容易です。

いくら難易度が低い資格試験とはいえ、EA試験を突破するとやはり格別な気持ちになります。小さな成功体験が手に入ります。自信がみなぎり、次の目標へ進むモチベーションが生まれてきます。

私のように自信がなかった大学生時代を送っている方、自分なんてFランブラック企業(※)以外就職できないと狼狽しているあなた。是非米国税理士試験に挑戦してみてください。

※税理士法人や会計事務所での勤務がブラック労働じゃないのか、というツッコミが聞こえてきそうですが…

まとめ

米国税理士試験への挑戦は大学生の自己啓発としてとても優れています。

英語のトレーニングになるし、就職活動で足しになります。

試験勉強自体はそこまで難易度の高いものではありませんが、その塩梅が「ちょうどいい」です。そのため試験合格後に小さな成功体験が手に入ります。

こうしたメリットがある上、USCPAより費用はかかりません。

日本の税理士試験やUSCPA試験への挑戦はちょっとシンドイな、と思っている大学生の方。

もうすぐ就職活動しなければいけないけど、自分に自信がないよ…と感じている大学生の方。

まずEA試験を突破してみてください。次へと進むモチベーションが生まれてきます。