【テンバガー!?】アラフォー父親が米国版401kを18か月やってみた結果

昨年第1子が誕生して父親デビューを果たした私、アメリカで始めた確定拠出年金 401kの成績をみなさんにシェアしたいと思います。合計の投資額に対して2021年1月現在の評価額(時価総額)はいくらになっているのかのぞいてみましょう。果たして1年半の期間でテンバガーは達成できているのでしょうか?ついでにアメリカ人の一般的な資産形成についても紹介してみます。

米国版401kって?

米国版401kという言い方も妙ですが、日本版401kと呼ばれる確定拠出年金(iDeCo+イデコプラス)と似たようなことをアメリカでやってみました。従業員(私)と会社が一緒に拠出して積み立てる米国版401kです。

さて2017年1月から2020年12月までアメリカの会社に勤めていた私。この会社は1年間勤務すると米国版401kに加入する権利が従業員に与えられます。私は2019年7月から401kに拠出をはじめました。2020年12月でアメリカ法人から日本法人に転籍したので、米国版401kはつごう18か月行って終了となりました。

「権利が与えられる」と書きました。アメリカでは401kに加入する場合、会社も拠出してくれることが前提です。相場は従業員の額面給与の3%~10%です。例えば額面年収1000万円の従業員に対して30万円を会社が積み立ててくれます。ただ従業員も少なくとも同額を拠出することが条件です。つまりこの年の401k口座には合計60万円が拠出されます。

このように従業員が積み立てる金額の同額を雇用主(会社)が拠出してくれることをマッチングと言います。いわゆる日本のiDeCo+(イデコプラス)はこのアメリカの会社マッチングを参考に作られた制度です。

アメリカではマッチングが前提であるため、会社に雇用されてからいつ401kの権利が付与されるかは従業員としては資産形成の上で重要なポイントです。私の印象だと日本でまだまだイデコプラスは一般的ではないと思いますが、アメリカでは401kのメリットといえば会社マッチングという認識です。

アラフォー父親の米国版401kへの拠出額(投資額)

私が今の雇用主の米国法人で401kを始めたのは2019年7月からです。

2019年7月15日の筆者の給与明細

給与明細に401k口座への拠出は上のように記載されます。401(k) $101.67と書かれたものがこの給与支払い時の拠出額です。私の給与明細に記載されたこの$102はあくまで従業員(私)負担分です。同額が会社から私の401k口座に支払われています(会社マッチング)。つまり、この給与払い時の401k拠出額合計は$203.34です。私の会社の給与は月に2回に分けて支給されるので、2019年7月の1か月の合計の401k拠出額は$406.68です。日本円でざっくり4万円を401k口座に積み立てたことになります。

ちなみに$101.67という数字は額面給与の4%です。私の会社では会社マッチングの上限が4%です。つまり従業員が最大の会社マッチングを享受するためには従業員自身も最低4%を拠出する必要があります。こうした理由から額面給与の4%を毎回天引きしてもらうことにしました。

さて毎月約$407を18か月積み立てると$7300くらい私の401k口座に貯まっているはず。それでは口座を覗いてみましょう。

筆者の401k口座の内訳

拠出額、つまり投資した金額の合計は$7,996でした。賞与や昇給があったのでイメージしていた金額よりも大きく、ちょっと得した気分です。

アラフォー父親、米国版401kでいくら稼いだ?(含み益&評価額)

さて、含み益は四半期ごとに算出されています。18か月合計で$1,524でした。投資額は$7,996でしたので利率はなんと19%という驚異的なものです。投資額$7,996のうち私は(ある意味)半分しか負担していないので、自己資本で利率を算出すれば38%というウハウハな数字となります。

上記の表では、2020年3月末、つまり去年の第一四半期の含み益がマイナス$768となっています。当然コロナショックです。もしこの時点で私の401kの生涯成績を見たらマイナス$607の含み損というものでした。

しかし、第二四半期以降すぐに持ち直し、2019年とは比べ物にならないパフォーマンスをあげています。最終的な評価額(時価)は2020年12月末時点で$9,520.40となっています。

コロナショックの後トランプ政権による大幅な財政金融政策でアメリカのリスク資産が一気に活気づきました。コロナがいよいよヤバいと認識された3月中旬からものの数週間で何百兆円規模の公共支出が決まりました。そこからはご存じの通りの株式市場でしたよね。

3月中旬にコロナショックで暴落した後、私は割りとすぐに401k口座のポートフォリオをいじりました。コロナ前までは世界経済に張っていたETFをアメリカ市場に移しました。4月以降は401k口座の全資産をアメリカ経済(S&P500連動インデックスファンド)に移したことが功を奏したのは間違いありません。今振り返ると世界経済に張った当時のETFだと2020年度のパフォーマンスで3%程度しか勝てていなかったようです。

ということでテンバガー(1000%)のパフォーマンスは達成しませんでしたが、コロナショック後の金融ジャブジャブ政策で約20%の利率をたたき出せたことは素直にうれしいです。

アメリカでは資産形成ってどうしてる?株と家だよ。

アメリカの資産形成は大きく分けて二つの方法で行われているという印象です。株式と不動産です。株式は401k口座のような年金用の専門口座で運用する人がほとんどだと思います。不動産で資産形成とは、住宅ローンで家を購入し、完済した時点で家の時価が丸々エクイティ(資本)になる、という仕組みです。これは中古の家の価値が下がらないアメリカ市場の特性が前提の資産形成方法です。

株式での資産形成 ― 1億円プレイヤーの存在

401kとIRAがアメリカの代表的な個人年金制度です。401kは従業員と雇用主が拠出して積み立てていく口座です。IRAは個人が自分で拠出して積み立てていく口座です。どちら税制優遇があります。

401k口座やIRA口座内で株式を運用すると、口座から引き出さない限り配当金と売買で生じた実現利益は課税されません。

さて401k口座でリタイアするまでアメリカ市場で30年運用したとするとどうなるか?当然運用開始時期にもよるのでただの皮算用ですが、仮に1990年から2020年まで、S&P500で運用していた場合、$350(1990年)から$3,500(2020年)の1000%という利率となります。これ間違いなく1億円プレイヤー続出ではないでしょうか?

果たしてアメリカで何人の億越えプレイヤーが存在するか、ちょっと調べてみました。アメリカで401k口座またはIRA口座で1億円($1 million)以上保有する口座数は米国大手資産運用会社のFideltyだけでも44万1千個だそうです。

The study found a record 441,000 IRA or 401(k) accounts Fidelity manages had balances of $1 million.

https://www.cnbc.com/2020/02/13/fidelity-there-is-now-a-record-number-of-401k-and-ira-millionaires.html

44万って意外と少ない?Fideltyが管理する個人年金口座の総数は2720万個あるので、1億円超えの口座は全体の1.6%のようです。引用元いわく2020年2月の時点で1億円超えのこの口座数は過去最高とのことです。

不動産での資産形成 - レバレッジかけるのが合理的なアメリカ不動産市場

個人年金積立以外のアメリカ人の資産形成の方法としては不動産投資(購入)です。ただ投資というよりも持ち家を購入し、ローンを完済したら結果的に資産になっている、という方が正確です。

アメリカも日本同様住宅ローンは現物担保が取れるため簡単に利用できます。アメリカの中古住宅価格は中々下落しない、むしろ上がる確率の方が大きい?という特性があるので、ローンの支払いが終われば、購入時と同等または特に直近10年は購入時以上の資産価値が残ります。

日本の場合30年ローンを組んで戸建てを購入し、30年後にはいったいいくらの資産が残るのでしょうか。中古住宅の資産価値が低いため住宅ローンを通じた持ち家購入が資産形成になるという認識は薄いのが日本ではないでしょうか。

ただアメリカの不動産についても株同様エントリーのタイミングは重要と思います。以下のチャートは不動産(中古戸建て Existing Home)のインデックスです。

https://tradingeconomics.com/united-states/existing-home-sales

株式市場同様リーマンショック以降は上昇トレンドですが、それ以前、例えば2000年代前半にエントリーしていれば、案外と資産価値のトレンドは盤石ではな無さそうです。

とはいえ、兎にも角にも住宅ローンという強力なレバレッジを享受できる不動産投資は、多くのアメリカ人の資産形成のメインを担います。

日本でどうやって資産形成する?

すみません、最近日本に戻ってきたばかりで分かりません。アメリカで見てきた株式投資や不動産投資は通用するのでしょうか?

株式投資については日本経済に張る必要は全くないので、今まで通り続けようと思います。不動産投資はどうでしょう。前述の通り住宅ローンを引けても10~30年の間で「資産を形成した」といえる程の資産価値は維持できるのか不安です。

ただアメリカでも日本でも、株式投資でも不動産投資でも、なんにでも言えることですがとにかくコツコツ積み立てて、長期の視野を持つことが必要ですね。